VOD比較ナビ 動画配信サービス【hulu・U-NEXT・Amazonプライムビデオなど】

VODに必要なインターネット回線スピードと画質の関係

VODはインターネットを介して動画を視聴するサービスです。

つまり、VODはインターネット接続が前提となっているサービスで、いかに快適に動画が観れるか否かは、契約しているインターネット回線スピードに左右されます。

となると、あまりに遅いインターネット回線を使用していると、場合によっては動画が観れない可能性がありますし、かろうじて観ることが出来ても画質が荒い可能性があります

そのような事態にならないためにも、あらかじめVODとインターネット回線スピードと画質の関係を把握しておきましょう。

VODの動画配信システムは「純ストリーミング再生」

VODには動画をストリーミングで再生する方法と、あらかじめダウンロードした動画を再生する2つの視聴方法があります。

このうち、ダウンロード再生に関しては、対応していないVODもあるので、メインはあくまでストリーミング再生です。

ストリーミング再生は、動画データをダウンロードしながらリアルタイムで再生しているので、何よりもインターネットの回線スピードが命です。

しかし、頭の中にYouTubeを思い浮かべてみてください、YouTubeもストリーミング再生と言われていますが、いくら回線が遅くても、やがては綺麗な動画を再生することが出来ます。

はじめはグルグルと読み込みアニメーションが動いていても、時が経てば動画の再生が始まります。

実はYouTubeには「プログレッシブダウンロード」という方式が使われていて、ストリーミングしながら先の動画を随時ダウンロードしているのです。

YouTubeの再生中に一時停止をすると、下の再生バーがどんどん伸びていきますが、あれがまさに先読みダウンロード(プログレッシブダウンロード)をしている状態です。

これは、擬似ストリーミング再生とも言われていますが、VODはあくまで先読みなしの純ストリーミング再生です。

つまり、VODの動画の再生途中に映像が止まってしまっても、それは先読みしているわけではなく、純粋にリアルタイム再生に回線スピードが追いついていないだけなのです。

だからこそVODを利用するためには、純粋にインターネットの回線スピードが重要な項目なのです。

しかし、実際は特に意識をすることなく、ほとんどのユーザーが必要な回線スピードを既にクリアしています(詳しくは下記の項目参照)

VDOに必要なインターネット回線スピード

VODを快適に視聴するためには、一体どれくらいの回線スピードが必要なのかを説明していきます。

VODに必要なのは「下りの回線スピード」

VODは動画をダウンロードしながら再生するストリーミング技術を使用しています。

インターネットには「上り・下り」という概念があり、前者はアップロード、後者はダウンロードの速度を指します。

つまり、VODに必要なのは「下りの回線スピード」です。

主要VODサービス各社の推奨回線スピード

主要なVODサービス各社が推奨している、インターネット回線スピード(下り)の数値をまとめてみました。

Hulu:概ね3Mbps〜5Mbps

U-NEXT:標準画質1.5Mbps以上、高画質3Mbps以上

Amazonプライムビデオ:最低0.9Mbps、高画質3.5Mbps以上

dTV:概ね2Mbps〜5Mbps

Netflix:最低0.5Mbps、標準〜高画質1.5Mbps〜5Mbps、4K:25Mbps以上

つまり、概ね2Mbps〜5Mbpsのスピードが出ていれば問題なく、多くの方は、この数値を見て「そこまでの速度は要求されていない」と感じたことと思います。

現在は光回線が主流ですので、最低でも20M~30Mくらいのスピードが確実に出ていますし、スマートフォンやモバイルルーターも概ね10M以上のスピードは確保されています。

つまり、VODを観るにあたって、多くの場合は今のインターネット契約を見直す必要はないと言えます(一般的な接続方法に限る)

スマートフォンやモバイルルーターでのVODの視聴は注意

スマートフォンやモバイルルーターでVODを視聴する際は、前述の通り回線速度としては問題がないですが、例えば映画をVODで見ると、2〜3本見た時点で月間の契約データ量を上回る可能性が高いので注意が必要です。

VDOの画質とインターネット回線スピードの関係

VODで動画を再生する際は、SD画質やHD画質、4K画質などの画質を選べる場合がありますが、目安としてはSD画質はDVD画質、HD画質はブルーレイ画質、4K画質は最高レベルというイメージです。

HD画質は概ね2Mbps〜5Mbpsの速度が出ていれば視聴可能なので、VODのメイン画質と言えますし、回線スピードが遅い場合でもSD画質なら、まず再生可能です。

4K画質に関しては、Netflixなど再生できるVODが限られますし、回線スピードは25Mbps以上とかなりの水準が要求されます。

そもそもテレビやスマートフォン、タブレットが4K画質に対応していないと意味がないので、現時点では限られたユーザーのみが再生可能な画質と言えます

VODのダウンロード再生について

ダウンロード再生ができるか否かは、VODによって異なってきますが、対応しているVODなら積極的に利用しましょう。

自宅の回線スピードが遅く、HD画質で動画が見られないユーザーは、多少ダウンロードに時間はかかりますが、一度動画を落としてしまえば高画質で途切れなく再生できます。

外出先でスマートフォンやタブレットで動画を見たい場合も、あらかじめ自宅でダウンロードしておくのが賢い方法です。

何故なら外出先でストリーミング再生をすると、月間の契約データ量をオーバーしてしまう可能性があるからです。

VODに必要なインターネット回線スピードと画質の関係 まとめ

VODで快適に動画を観るためには、そこまで高速な回線は必要ないことが分かったことと思います。

光回線やケーブルテレビ、一般的なスマートフォンやモバイルルーターであれば、HD画質で問題なく動画を視聴することができます。

4K画質はまだまだハードルが高いので、無理に環境を整える必要はありません。