VOD VS レンタルビデオ 比較して分かった両者のメリットとデメリット
インターネットを使って、いつでも好きな時に動画を視聴できるVODは、レンタルビデオとは正反対の存在であり、最大のライバルとも言えます。
インターネットを駆使したVODはデジタル、観たい動画(DVD)をリアル店舗に借りに行くレンタルビデオはアナログという考え方もできます。
果たして両極端の両者は共存できるのか?それともVODがレンタルビデオ店に取って代わる存在となるのか?を検証していきます。
VODのメリットとデメリット
まずはレンタルビデオ店と比較した、VODのメリットとデメリットを説明していきます。
VODはお店に作品を借りに行かなくてもOK
お店にわざわざDVDを借りに行かなくてもいい、これはVOD最大のメリットと言えます。
例えばAという映画を観たい場合、契約しているVODにAがあったら、何も意識せず今すぐAを視聴することが出来ますし、視聴が終わっても後処理が必要ありません。
レンタルビデオの場合は、まずAが置いてあるお店まで出向き、Aをレンタル、作品の視聴が終わったら、返却期限までに再びお店に出向くという後処理も発生します。
徒歩圏内にレンタルビデオ店があればいいですが、車や電車で行くとなると、その分の時間や交通費もかさみますし、仮に雨が降っていたら行く気がなくなります。
VODであれば、近所にレンタルビデオ店があろうがなかろうが、雨だろう台風であろうが、家にいながら(外出先でも)すぐに観たい作品を視聴することが出来ます。
VODは時間と場所に依存しない
VODは、いつでも好きな時に動画を視聴できるというメリットがあります。
自宅のテレビで動画を観ることも、外出先でスマートフォンやタブレットで動画を観ることも、通勤時間に動画を観ることも、帰宅後ゆっくりと動画を観ることも可能です。
レンタルビデオの場合は、動画を視聴できるのはレンタル期間中だけですし、DVDやブルーレイを再生できる機材がない場所では、動画を再生することが出来ません。
少なくても、スマートフォンは今誰でも常に携帯していているので、VODが見れない環境と時間はほぼほぼ無いと言っても過言ではありません。
VODはレンタル中という概念が存在しない
今すぐにでも観たい作品があって、レンタルビデオ店に来たのもつかの間、それが人気作や最新作だと在庫が切れている場合があります。
せっかくお店に出向いてきたのに、在庫がないとガッカリしますし、在庫が戻ってくるのは早くても2〜3日先、長いと1週間前後は戻ってきません。
VODの場合は、動画はDVDという物理的なものではなく「インターネット上のデータ」として存在しているので、そこにアクセスさえできれば(VODを契約すれば)仮に他に視聴者がいても問題なく動画を再生することが出来ます。
つまり、VODにはレンタル中という概念がなく、観ようと思った動画はいつでも確実に視聴することが出来ます。
VODはシリーズ物の一気見に最適
海外ドラマにハマってしまうと、ワンシーズンが20話以上あるので、レンタルビデオ店では借りるだけでも結構大変な作業になります。
シリーズ全てが必ずしも揃っているとは限らず、例えば途中だけレンタルされている可能性もあります。
仮に全シーズンを観ようとすれば、それなりのDVDの本数になりますし、レンタル料金も結構な額になります。
しかし、VODであれば、自宅に居ながらにして、確実に全シリーズを一気に見ることも、ちょくちょく見ることも可能ですし、気になる俳優が出ていたら、その俳優の関連作品も見ることが出来ます(あくまで契約中のVODで配信されていればの話になります)
ほとんどのVODは、定額で見放題の契約なので、仮に全シリーズと関連作品を見たとしても、かかる経費は毎月の基本料金だけです。
VODはコストパフォーマンスがいい
VODの多くは「SVOD(サブスクリプションVOD)」つまり、定額で動画見放題のシステムを採用しています。
見放題の対象作品であれば、月に何本動画を観ても定額の料金なので、特に前述のシリーズ物を一気に見るという使い方であれば、かなりコストパフォーマンスに優れていると言えます。
VODはだいたい、月額1000円前後の料金のサービスが多いですが、レンタルビデオは1本借りるごとに200〜300円くらいの料金がかかりますので、つまり3〜5本レンタルすれば、その時点でVODの方が安上がりになります。
またレンタルビデオは店舗が遠ければ遠いほど、ガソリン代や交通費も別途かかってくるので、コストパフォーマンスという面では圧倒的にVODの方にメリットがあります。
レンタルビデオのメリットとデメリット
次にVODと比較した、レンタルビデオのメリットとデメリットを説明していきます。
インターネット回線に依存しない綺麗な画質
現代のレンタルビデオ店の主流は、DVDかブルーレイでの作品レンタルです。
VODは契約しているインターネット回線の質や速度により、動画の画質が大きく変わってきますが、DVDやブルーレイであれば、プレイヤーの良し悪しに関係なく、一定水準以上の画質で動画を再生することが出来ます。
つまり、VODに興味はあるけど、自宅のインターネット回線が遅いというユーザーには、まだまだレンタルビデオのメリットがあります。
お店に借りに行くという「体験」が出来る
レンタルビデオ派のユーザーは「お店に行くという体験が好きだから」レンタルビデオを利用しているという人が圧倒的に多いです。
お店に行って、パッケージを手に取りながら、何を観ようか物色するのが好きだという人もいれば、お店で店員さんと会話するのが好きな人、お店で生まれる近所の人との交流が好きな人、ただの暇つぶしとして好きな人など、、、動画を観るという行為よりは、レンタルビデオ店に行くということ自体が一つのエンターテイメントなのです。
AppleがiTunesを生み出してから、CDの売り上げは激減しましたが、反対にライブの売り上げは伸びているように、情報が簡単に手に入る時代だからこそ、実際の体験の価値が高くなっているのが現代です。
確かにVODは便利で使い勝手の良いサービスですが「体験というアナログ」は提供することが出来ません。
VOD VS レンタルビデオ 比較して分かった両者のメリットとデメリット まとめ
VODのメリットは、いつでも何処でも気軽に動画が観れるという点です。
観たい作品をレンタル中で諦めることなく、シリーズ物を一気に、しかも通勤電車内で観ることもできます。
反対にレンタルビデオのメリットは、VODでは提供することができない「体験」であると言えます。
となると普段はVODをメインに、たまに足の伸ばしてレンタルビデオ店に行くのが一番かもしれません。